「人前で話すのは緊張して頭が真っ白になる」
「知らない人と話すのが何よりも苦手」
「大人数での食事会より見知った少人数の会の方が好き」
「『おとなしい人』とよく言われる」
これらが当てはまる人はこの本を読むと勇気がもらえます。
ぽん太先生もこれら全てが当てはまる内向型で、集合写真を撮る時はいつも端っこの少し後ろのあたりにいるタイプです。
全米200万部のベストセラー本「静かな人の戦略書」について今回御紹介します。
目次
内向型の著者
世の中には内向型の人と外向型の人がいます。
内向型の人は、すぐ緊張で体が硬くなってしまうし、何をするにも優柔不断で、起こるはずもないことをいつもくよくよ心配しています。
それに対して外向型の人は誰とでも楽しくおしゃべりができてあっという間に友達になれます。
行動も迅速で魅力にあふれ自然とクラスのリーダーになっています。
きっとすぐにイメージが湧くでしょう。
この本の著者は内向型です。
内向型あるあるのエピソードや思考がいくつも紹介されていて共感できます。
例えば、コーヒーを買った時のおつりが間違っていても言い出せないそうです。
でも著者の仕事の内容を聞くととても内向型とは思えません。
国際機関で20カ国以上にまたがるチームのマネージャーを務めたり、
募金活動を呼び掛けてわずか3日で1年分の金額を集めたり、
欧米のテレビ番組にたびたび出演したり、
多国籍企業で数多くの講演をしたり、など。
この本では、内向型である著者が世界で活躍するチームマネージャーになるまでに培った知恵と経験を紹介してくれています。
内向型だからって卑下する必要はない
子供のころから外に出て友達と遊ぶことが良しとされ、
アニメや漫画の主人公も大体ははつらつとして元気いっぱい。
世の中的に外向型な人が注目を集めてもてはやされます。
だけど内向型にも、外向型にはない長所が沢山あります。
内向型の長所
- 目標から目を逸らさない
- チーム戦に長けている(注目されるのが苦手なので他人の能力を活かすことに注力する)
- 傾聴と戦略的思考が得意
- 少人数と親密な関係を作れる
- 問題を冷静に整理できる
- 批判的思考が得意
などが挙げられています。
一方で外向型だと、他の目標が見えるとそっちに意識がいってしまったり、個人技に走ってしまってチーム全体をおろそかにしてしまったり、など。
外向型にも外向型にしかわからない苦労・苦手分野があるということです。
本の中でアメリカのプロバスケットボールチームの話が紹介されていました。
大金をかけてスター選手を集めてチームを組んでみるも思ったほどの結果が出せませんでした。
しかし翌年、目立たないある選手を加えることで状況は変わりました。
その選手は「最高のフォワードではなく、もっとも役に立つ存在になろう」と考えていました。
その選手がコートに出ている時は各選手の得点率が上がっていたのです。
謙虚な人がいる事によってスター選手が輝いたのです。
集団を大切にする人がいることで、チーム全体の雰囲気にも影響を与えて、メンバー同士が助け合うようにもなります。
その後は2年連続で優勝しました。
内向型の人は、無理に外向型のフリをせず、自分のスタイルを見つけるのが大事と説いてくれています。
とはいえ、人と交流せずに成功することはできません。
内向型の人こそスピーチをすべき
この本では内向型の人こそスピーチをすべきと言っています。
グループでの会話では外向型の人に話題が集中しがちですが、スピーチであれば聴衆はみんな話を聞いてくれます。
知らない人との世間話では相槌を打ちながら様々なことを咄嗟に考える必要がありますが、スピーチであれば事前に話の流れを全て自分で準備できます。
スピーチにおいて「努力の9割はステージの外で行うもの」と言われており、内向型の人にとって入念な準備は得意分野です。
自分の考えを伝える場所として内向型にとってスピーチは向いているのです。
静かな人はSNSを使え
内向型の人にとって電話対応や不意の会話など咄嗟の返答が苦手です。
一方で文章表現であればじっくり考えることができるので内向型にとって重要な武器の一つになります。
SNSの活用をおススメしています。
また、写真やイラストがSNSでは読みにくいという場合にはブログもおススメしています。
まとめ
その他、内向型・外向型の人との働き方、上司へのアピール法なども紹介されています。
また、イーロン・マスク、ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット、マーク・ザッカーバーグなどアメリカの名だたる超一流企業などのトップ達も内向型だそうです。
実は内向型にはリーダーに向いた長所が沢山あると言います。
内向型として勇気を貰いたい方、働き方の参考にしたい方、職場に内向型の人がいて考え方・感じ方を理解したい方は是非読んでみてください。