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インフルエンザに罹った時に注意すべきポイント5選

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そろそろインフルエンザが流行りだす時期になってきましたね。

コロナ禍に入って約3年が経ちますが、毎年冬になるとコロナとインフルエンザのダブル流行が危惧されています。

インフルエンザはウィルス感染症なので基本的には自分の体力・免疫力で治癒することを目指します。とはいえ気を付けるべきポイントがいくつかあります。

体調が悪いときは体もしんどいし頭も回らないし不安にもなります。

そこで今回はインフルエンザに罹って療養している時に気を付けるべきポイント5選を御紹介します。

  1. 一旦治ったと思ってまたぶり返した場合は要注意!
  2. 抗ウィルス薬は発症早期じゃないとあまり意味がない。
  3. 咽頭痛にはただの痛み止めじゃなくてトラネキサム酸!
  4. 咳止め薬は咳がしんどい時だけ使う
  5. 脈が速いのは体が無理している証拠!我慢せず病院受診も検討!!

です。以下でそれぞれについて説明していきます。

目次

①一旦治ったと思ってまたぶり返した場合は要注意!

インフルエンザにかかると大体皆さん2-3日は高熱が続きます。

翌朝になってようやく解熱薬なしでも37℃前後で収まってきたかなぁって思ってたのに、更に翌日にはまた39℃くらいの高熱が出てしんどさがきつくなった時!

これは要注意です。

インフルエンザウィルスだけじゃなく、ばい菌まで悪さし始めている可能性があります。

これを二次性肺炎と呼びます。自宅でただ療養していても中々治らないかもしれません。

是非病院を受診してください。レントゲンを撮って抗菌薬を貰った方が良いかもしれません。

②抗ウィルス薬は発症早期じゃないとあまり意味がない。

インフルエンザに対しては予防のワクチン以外に、治療の抗ウィルス薬があります。

タミフル・ゾフルーザ・リレンザ・イナビル・ラピアクタなどの内服薬・吸入薬・点滴薬といったバリエーションがあります。効果はほぼ変わりません。

どの薬を使うにせよ最も大事なのはタイミングです。

発症から48時間以内じゃないと薬の効果があまりないと言われています。というのも、その頃にはウィルスは増殖しきっており、今さらこれらの抗ウィルス薬を飲んでも効果が薄いからです。

また、タイミングよく飲めたとしてもしんどい日数が1日短くなる程度です。

発症3日目に無理に病院を受診してまで抗ウィルス薬を処方して貰う必要はありません。

元々健康な人なのであれば自分の免疫力を信じましょう。

③咽頭痛にはただの痛み止めじゃなくてトラネキサム酸!

体のしんどさはマシになってきたけど喉の痛みがつらいなぁ、ご飯も食べづらいなぁ。

ありますよね。

ウィルスの治療には体力が最も重要なのに、食欲はあるのに咽頭痛でご飯が食べられなくて体力が落ちてしまうのは良くありません。

普通の痛み止め(カロナールとかロキソニンとかイブとか)を飲んでても咽頭痛がまだきつい時には、のど用の痛み止めを使いましょう。

薬局で買うならペラックT錠など「のどの痛み・はれ」と書かれていればのど用の痛み止め成分が大体入っています。

ただし、成分量は病院からの処方よりは少ないです。

市販薬で効果が物足りない場合には病院からの処方を受けましょう。

「のどの痛みがきついのでトランサミン®(トラネキサム酸)をください」と言ってください。

凄く楽になります。

④咳止め薬は咳がしんどい時だけ使う。

咳って、体からウィルスを外に出すための生理的な防御反応です。

なので咳を止めてしまうと悪いものを体内にため込んでしまいます。

なるべく咳止め薬は使わない方がいいでしょう。

ただ、咳のせいで寝れないとか、咳のし過ぎで喉・胸・腹筋が痛いとかの場合には咳止め薬も有効です。咳のし過ぎで肋骨にヒビが入ってしまったという人もいました。

咳止め薬は安易には使いすぎず、必要最小限にすることを勧めます。

⑤脈が速いのは体が無理している証拠!我慢せず病院受診も検討!!

脈拍は非常に重要な指標です。

病院では血圧・脈拍・酸素飽和度・体温を『バイタルサイン』と呼んで頻繁に計測しており、これさえ見れば全身状態のおおよその緊急度がわかります。

脈拍くらいなら機械を使わなくても、手首の親指付け根あたりを指で軽く触ったり、少し前かがみになった姿勢で心臓のあたりを手の平で触れたりすれば簡単に数えられます。

成人の場合の正常は1分あたり60~100回の範囲です。リラックスした状態なら大体みなさん60回程度です。

体温が1℃上がると脈拍は大体10-20回程度増えます。

例えば38℃だったら75~90回程度まで上がります。この目安を超えている場合や100回を超えている場合は体が結構無理している証拠です。

脱水状態だったり、インフルエンザ以上の感染症(二次性肺炎など)に進展していたりの可能性が考えられます。

解熱薬で熱を下げて、水分をしっかりとって、それでも脈が速いままの場合は病院を受診するようにしてください。

まとめ

インフルエンザに罹った時の注意点5選でした。

インフルエンザなど体調を崩すと普段の元気な時には想像できないほど不安になってしまうと思います。

そんな中でも上記で挙げた注意点に気を付けて、熱発のぶり返し・頻脈などが引っかかる場合には早めに病院を受診することをお勧めします。

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