受験勉強

なぜ受験勉強をするのか?そのメリット4つとデメリット3つ

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なんで受験勉強なんてしないといけないんだろう。
やりたくないなぁ。ゲームとか友達と遊んだほうが楽しいよ。

算数・数学なんて勉強したって社会に出てなんの役にも立たないよ。
足し算・引き算・掛け算・割り算だけできれば十分でしょ。

勉強したくないですよね。僕もそう思っていました。

学生時代ってやりたいことがたくさんあります。

やりたいことを我慢してまで受験勉強に打ち込んで本当に意味があるのか。

そのメリット4つとデメリット3つについて今回は解説します。

初めにまとめ。

目次

メリット

勉強の仕方を学ぶことができる。

勉強のためにこれだけの時間が割ける時期って一生のうちで学生の頃しかありません。

しかしながら、就職して仕事についてからもわからないことはたくさん出てきます。

上司が学校の先生みたいに全て教えてくれれば良いですが、自分で解決しないといけないことも沢山あります。

そんな時には自分で試行錯誤して正解のない解決策を探します。

学問・科学技術・本というのは文字が出来てから数千年の人類の歴史の結晶です。

目の前にある問題を解決するヒントがその中にきっと隠れています。

インターネットやSNSを利用して目の前の問題を解くヒント・答えを見つけるのも良いですが、体系的に学ぶことも大切です。

本などを用いて体系的に学ぶと知識が自分の頭の中に整理されて蓄えられます。

別のところで学んだ知識同士が結びついて新しい何かを創造できるかもしれません。

受験勉強をすることで体系的に勉強する方法・習慣が身に付きます。

やりたいことを我慢して、やるべきことを優先する習慣が身につく。

いわゆる自制心です。前頭前皮質が鍛えられます。

「自制心」に関する研究として「マシュマロテスト」というのが有名です。

4歳児に対する実験で、目の前のマシュマロを15分間我慢出来たらもう一個もらえるというものです。参加者の3分の1くらいが我慢できました。

驚くべきは、実験の18年後・41年後に再調査したところ、マシュマロを我慢できた人・我慢できなかった人とで学力・脳機能に差があったという結果です。子供の頃の性質は生涯を通して影響を与えるという結果でした。

(ただし、この結果に対して「一概にそうとは言い切れない」という他の研究グループの結果も2018年に出ています。)

いずれにせよ、自制心のコントロール法を学ぶことは大切です。

教養・一般常識・日本or世界共通の知識を得られる。

テレビなどで常識テストなどのクイズ番組を見る人も多いでしょう。義務教育で学ぶ範疇から出されることも多いです。

簡単な問題を間違える芸能人やスポーツ選手とかを見て「面白いけどちょっと残念だな」と思ったりしませんか?

例えば、先進国では少子高齢化が問題とされます。女性一人当たりの子供の数が減ったのは子供をたくさんつくる必要がなくなったからとも言えます。つまり一昔前のように子供を畑で働かせる必要がなくなったのです。

1965年時点では世界で女性一人当たり平均5人の子供を産んでいたのに対して、2017年時点では2.5人にまで減っています。この期間で教育・公衆衛生・ワクチン・医療技術・科学技術・経済活動などが大いに発達したおかげです。

少子化は確かに重要な社会問題ですが、人類の進歩の賜物と考えることもできます。

社会的な常識・教養を知ることは日本・世界のトレンドを知り、自分の人生の方向性・生き様を考える手助けになります。

高卒と大卒とで生涯年収にして1.27倍もの差がある

お金が全てとは言いませんが、豊かな生活を送るうえでお金は重要な要素です。避けては通れません。

高卒男性で平均引退年齢まで働き続けた場合の退職金含めた生涯賃金は約2億6千万円だそうです。

それに対して大学・大学院卒男性の場合の生涯賃金は3億3千万円だそうです(参照:ユースフル労働統計 2021)。

額が大きすぎてイメージがわきませんが大学・大学院卒だと高卒の1.27倍の収入になります。

生涯通じて(退職金含め)の月収として単純計算で平均してみると大学・大学院卒の人が額面約60万円もらっているのに対して、高卒の人は額面約47万円もらっていることになります。

結構違いますね。

「そんなに貰ってないよ」と感じるかもしれませんが、ここから各種税金・社会保険料が引かれるので手取りにするともっと少なくなります。

高校生の頃にした判断が生涯を通じて経済的な影響を与えていることになります。

デメリット

スポーツ

受験勉強以外の勉強・学びに集中できない

学生時代の学びは受験勉強だけではありません。

友達とのコミュニケーション・スポーツ・音楽・部活動・ゲーム、、、。その全ての経験が学びです。

また、受験勉強による進学以外にも身を立てる方法は幾らでもあります。

スポーツ・芸術・音楽・プログラミング・芸人・YouTuber・将棋、、、。

挙げたらキリがありません。

一般的な範疇での義務教育は修了したほうが良いでしょうが、受験勉強ばかりしているとやりたいこと・得意なことを伸ばせません。

野球選手やオリンピック選手や芸術家などその道のプロには中々なれないでしょう。

やりぬくと決めたことがあるなら自分の選んだ道を突き進む方が良いと思います。

変人が多い

受験勉強のみに打ち込んできた人には変人が多いです。

同級生同士でも「あの入試って社会不適合者選別テストだったね」とよく言っていました。

変人だから受験を乗り越えたのか、受験を乗り越えたから変人になったのかはわかりません。

ただ、明らかに異質な集団に所属して数年を過ごすことになります。

同じような価値観を持った人が多いので集団内で過ごすその数年間は非常に楽しいものです。

しかしながら社会に出てからショックを受ける場面は多くあるでしょう。

社会に慣れるのに時間がかかるかもしれません。

自慢げと思われて人から嫌われることがある

日本は出る杭は打たれる社会です。

コミュ障だと、学生時代の話などで言葉選びを間違えて話すと「自慢げだ、気にくわない」と思われて人から嫌われることがあります。

そういうのは確かに本人が悪い場合もありますが、妬む側に学歴コンプレックスがあるからという場合も多々あります。

自分の発言・態度に悪いところがなければ、あまり気にする必要はありません。

とはいえ無闇に大学名を言うのはやめておいた方がよいかもしれません。ちょっとダサいですし。

まとめ

どうだったでしょうか。

これを読んでくれて「受験勉強頑張ろう」って思ってくれたら嬉しいですし、「受験勉強はやめてこっちを頑張ろう」って思ってくれても嬉しいです。

いずれにせよ学生時代の時間は貴重です。漫然と過ごすのではなくその貴重な時間を何に使うかをよく考えることです。

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